年金破綻はおこるのでしょうか?
2015年現在、このままいくと年金破綻はおこるのでしょうか?
年金制度は消費税を30%、40%と上げても絶対に破綻させない。
という人もいますが
本当に破綻しないのか?
考察してみましょう。
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国民年金、厚生年金の保険料積立金は約130兆円
この巨額な資金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が
2014年10月に新たな方針を打ち出した。
最もリスクが低いとされてきた国債の運用を減らし
国内株や外国株への投資を倍にする施策に変更というもの。
これによって、運用益が出ればいいけど、失敗した場合は
国民にそのツケが回ってくる。
GPIFで資金運用する人はどんな人?
資金130兆円は日本の年間予算100兆円を上回る。
職員は80人ほど。
投資に詳しい8人で運用している。
今までは儲けが少ない。リスクも小さい国債で運用。
これからは
儲け多い。リスク大きい株で運用することになった。
ちなみにこの資金は将来
なにかあった時のために取って置く予定でしたが
2009年から積立金の取り崩しが始まってます。
厚生年金は給料の何%と決まっているので
給料が下がると保険料も下がる。
経済が発展しないと、徴収保険料も減るので取り崩しが始まった。
100年安心と言われていた年金は、経済が発展することを前提にしている。
縮小傾向にある状況では100年安心ではなくなる。
毎年、税金から10兆円補填しても足りないから
資金を取り崩している。
運用方法がこう変わった
国債中心に運用していた時
国債への投資比率=60%
外国債券=11%
株=24%
短期資産=5%
株中心の運用に変更した現在
国債への投資=35%
外国債券=15%
株への投資=50%
リスクを取っても株で運用しないと資金の枯渇が予定より早く来るってことですね。
GPIFが運用失敗しても誰も責任とりません。
責任とれません。
なぜなら、運用に失敗したらお金無くなってますから。
運用した人達も、真面目にやっていたわけで。
わざとじゃないから、ってことになりそうで怖いですね。
公務員の共済保険はこういったハイリスクな運用はしていません。
マクロ経済スライドに騙される国民
年金は生活を保障する前提でなりたってます。
だから、タンス預金よりもお得です。と政府は言ってきました。
しかし
この期におよんで登場したマクロ経済スライド
今までの年金制度では、例えば物凄く簡単に言うと
お米が1kgが500円の時、年金も500円でした。
プラスマイナス0だから年金で生活できる。
お米が1kg1000円に上がったから年金も1000円になります。
当然ですよね。そう政府も今まで説明していました。
ところが
マクロ経済スライドというのは
年金の上がり幅をちょっと抑えますよ。っていう制度。
つまり
お米が1kg1000円になったけど、年金は700円で勘弁してね。っていう。
結局、資金が将来枯渇するのが見えてきたので
少しでも年金制度を延命させるための方言に
思えて仕方ならないのです。
デフレではやらないルールでしたが
デフレ脱却した政府の見解から2015年から実施開始です。
保険料は2017年から上がらなくなります。
基本的に保険料は上げないことになっていますので
将来貰える年金は減ります。
30年後
厚生年金は20%減
21万8千円を17万6千円
国民年金は30%減。
6万4千円を4万5千円
こうすることでなんとか持ちこたえるらしい・・・。
厚生年金が高いのはサラリーマンは定年があるから。
国民年金は自営業者の年金だから定年がないので
それくらいの安い金額でもいいよね?っていうのが始まりだったが
今や
国民年金全体で自営業の割合が15%くらい。
後は、非正規雇用の人ばかり。
非正規雇用の人達って、30代、40代でも
不安定な雇用ですよね。
そんな人達が65歳を過ぎても
仕事がある状況で生活しているとは思えませんが、
政府はそう思っていないようです。
年金支払いは65歳までになる?
GPIFの資金が枯渇してくるのがわかっているので
現在の保険料支払いが60歳まで、というのを
65歳まで延長しようとした動きが政府内にあります。
が
非正規雇用が多い昨今
65歳まで支払いが増えても
払えない人が増えるだけのような気がします。
今現在で毎年税金を10兆円投入してGPIFの資金を崩している。
崩している金額は「わかりませんが、税金を10兆円投入しているのだから
同額程度ではないでしょうか?
10兆円より低い2、3兆円とかだったら、あえて取り崩さないでしょう。
同じくらいの額だから、税金も投入している。
老後破綻!?
130兆円ある資金も、13年ほどで無くなります。
GPIFの資金が無くなった時、年金制度が破綻する時だと思います。
もちろん
経済が発展して、株による運用が上手く行けば大丈夫かもしれませんが、
現在の状況を考えると、悲観的に成らざるを得ません。