現在50歳代で、起業年金をかけていない人はほぼ定年退職後は老後貧乏確定です。
いまから10年先輩の現状を見てみましょう。
現在60歳のAさん。30年会社員をしてきて厚生年金に加入して来ました。途中リストラと53歳を過ぎた頃、親の介護のため会社を退職して郷里に戻りました。国民年金を10年かけた状態で65歳からいくら年金が出るかというと。
年間110万円です。
もう一度いいますね。
1部上場企業に15年
転職後は中堅企業に15年
合計厚生年金を30年加入。
国民年金に10年加入。
40年払って、65歳からもらえる年金は年間110万です。月にすると9万1600円。
定年退職までずっと同じ会社に居られる人は今は少ないです。
最後の10年は国民年金って。普通に考えられます。
最近のニュースを見れば、50歳の人が新卒で就職した会社が、今軒並み他の新興国の会社に抜かれています。40歳からリストラ候補に挙げられて、あと10年穏便に平々凡々に何事もなく会社にいられて、さらに60歳からの5年間も平々凡々に過ごせると思っている人っているのでしょうか?
40歳代、30歳代が死に物狂いで仕事してきて、50歳代が平々凡々ってありえませんよね。
50歳代の人は今60歳の人よりもらえる年金は確実に少なくなります。
老後貧乏を招く超メタボ家計とは?
団塊の世代の人が送っているような生活を今の50歳代が年金受給世代になって送ろうと思ったら、超メタボ家計と言われてしまうでしょう。
なぜなら、10年後は1人の老人を1人の現役世代が面倒を見る時代になるから。
実は年金の他にも考えなきゃいけない事が。それが介護保険。
健康寿命というのはご存知でしょうか?
日常的に介護を必要としないで自立した生活を送ることができる生存期間」のことです。
この表を見ると男性で70歳。女性で74歳。来れ以降は介護が必要になってくる年齢になります。平均寿命までと考えても、男性で9年。女性で13年です。
年金のこともそうなんですが、介護のことも考えていないと
子供に負担がかかります。当然、お金も必要です。
年齢を増すにつれて、要介護の時間が増えていきますよね。
2015年8月、一定以上の所得がある高齢者が、介護保険サービスを利用したときの自己負担割合が1割から2割に引き上げられます。理由は、いわゆる「団塊の世代」(昭和22(1947)~24(1949)年に生まれた人)が高齢期に達することで、要支援・要介護認定者が急増し、介護保険制度の存続が危ぶまれるからです。2014年9月末の要支援・要介護者は約598万人で、5年前に比べて約120万人も増えています。
2015年8月から介護保険サービスの自己負担が増えます。
例えば、要介護1の人は年間のサービス利用限度額が200万ですが、
今までは1割負担の20万でした。
年間の自己負担が20万。月だと1万6600円。少ない年金から支払う必要がありましたが、2015年8月からは自己負担額が40万円。月負担が3万3300円になります。
もちろんもらえる年金額はそのまま。
要介護3だと自己負担は64万6千円。月5万3600円。
要介護3は車椅子での生活になると思ってくれればだいたい合っています。
冒頭の60歳のAさんの年金が9万1600円でしたから、要介護3になったら、
9万1600円-5万3600円=4万2500円で毎月暮らす?無理だ。
ではどうするか?
今から必死で貯めるんです。
新卒で1部上場の企業に入って、有利な企業年金が沢山付いていて、退職金がたっぷり出て、60歳まで努められて65歳までの5年間は毎月30万程の仕事ができる人以外はとっとと貯金しましょう。
じゃないと老後貧乏どころか老後破産しちゃうよ。
それか生活保護受けるか。
厚生年金を40年払った人が65歳から夫婦で受け取る年金が23万と言われています。
生活保護の人が夫婦で受け取る金額が18万くらいです。
生活保護は医療費が無料になります。
その前に日本国の財政破綻したりして^^
50歳代の人は、超メタボ家計とか言ってる場合じゃないです。貯金しましょう。